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『LGBT』ってなんだろう?

◆『LGBT』とは、性的マイノリティのうち特定の人々を頭文字で表し、「代表」する言葉です。

『L』はレズビアン、女性に性的あるいは恋愛の感情(性愛感情)を抱く女性を指す言葉の頭文字です

『G』はゲイ、男性に性愛感情を抱く男性です。かつては「ゲイ・レズビアン」と言われてきましたが、男性がいつも前に並ぶ”常識”について問われるようになったことと、レズビアンの抱える課題はゲイと異なる場合も多いことから「レズビアン/ゲイ」とスラッシュを用いて表現するようになりました。ゲイとレズビアンを合わせて同性愛者といいます。

『B』はバイセクシュアルの頭文字で、男女どちらにも性愛感情を抱く両性愛者を指します。

こうした人々と対照的に、自分からみて異性に性愛感情を抱く人々のことを、ヘテロセクシュアル(異性愛者)

また、生まれた時に医師から宣告された性別に(割り当てられた性別)に対して違和感を抱いたり、距離を置きたいと思っている人々のことを、トランスジェンダー(性別超越者)といいます。「割り当てられた性別に嫌悪感がる。あまりない」「違う性別になりたい、あるいはすでになった」「手術を必要とする、しない」など、自己のとらえ方や社会との折り合い方は非常に様々ですが、頭文字「T」で表されます。

割り与えられた性別に違和感を抱かない人『シスジェンダー』と言います。「シス」とは「同じ側にある」という意味です。

言葉が持つ「代表」の機能

社会の多数者(マジョリィティ)は特別な言葉をつけなくても自己を一般的な名詞によって「代表」させることができます。その社会で自然に暮らしていけるからです。たとえば「人」と「外国人」という対の表現では、前者から「”日本”人」が省略されています。

一方で「LGBT」という呼び方で性的マイノリティーを「代表」としたとき、その呼び方では漏れてしまう性的マイノリティーもいます。具体的にはインターセックス、アセクシャアルと呼ばれる人々です。

言葉の持つ「代表」の機能に注意が必要なことを、「LGBT」という言葉を教えてくれます。

LGBTに含まれない性的マイノリティもいる

LGBT=性的マイノリティではない

2005年頃から、新聞で「LGBT」という言葉が用いられるようになりました。それまでは、当事者や研究者は「性的マイノリティ(セクシュアル・マイノリティ)」という言葉をつかってきました。LGBTと性的マイノリティは意味する範囲が少しことなり、後者の方が広い概念です。LGBTに含まれない性的マイノリティには、さまざまな人がいます。

たとえば、身体の性別の特徴(性徴)が男女どちらかであるといえない場合は、「インターセックス(性分化疾患)」と呼ばれます。インターセックスを含めて「LGBTI」と表現することもあります。

また、男女どちらにも性的な魅力を感じない場合は、アセクシャル(Asexual)と表現されます。

◆バイセクシャアルとパンセクシュアル

ところで、バイセクシュアル(Bisexual)の「Bi-」は、「2つ」を意味する接頭語です。”男、さもなければ女”という、性は男女どちらかであるとすると男女次元論を前提とします。

このため、「バイセクシュアル」とは言わずにあえて「パンセクシュアル」(Pansexual)Pansexualと自己表現する人もいます。「Pan-」には「すべて」という意味があります。

この言葉、性的マイノリティの男性より、性的マイノリティの女性によく知られているという印象を持ちます。女性に対する差別は、残念ながら日本社会にまだまだたくさんあります。性的マイノリティの女性が”男女二元論が当たり前のなかで、それが前提としないモノの見方にに触れたい”と思いやすいことも、1つの背景だと考えています。また、レズビアン・コミュニティの中には、男性と結婚したバイセクシュアル女性を「逃げバイ」と表現する人もおり、「バイセクシュアル」の事象を避ける「パンセクシュアル」女性もいるかもしれません。性別によってあらかじめ固定されない性的欲望のありかたを表現するために「パンセクシュアル」は登場しましたが、現在、インターネット上でこの言葉は広がりをみせていて、特に若い世代で好んで用いられるているようです。「Xジェンダー」というアイデンティティーの受容も、同様の現象といえます。

キーワードは「性自認」と「性的指向」

性の分類はアイデンティティの尊重が原則

LGBTを理解する際、「性自認」と「性的指向」という言葉を知っておく必要があります。

性自認とは、その人が自分自身の性別をどう思っているかに関する、ある程度持続的な自己意識(アイデンティティ)のことです。

もし割り当てられた性別が女性で、性別に関する自己意識、つまり性自認が男性ならば「トランス男性」です。逆に、割り当てられた性別が男性で、性自認が女性ならば、「トランス女性」です。

かつてトランス男性を「FtM」、トランス女性を「MtF」と呼ぶことが広く定着していました。FtMとは、「Female to Male(女から男へ)」の略、MtFはその反対です。しかし呼ばれたくない性別呼称の中に残ることから、世界的には「トランス男性」「トランス女性」という表現へと切り替わってきています。

「性的指向」とは、魅力を感じる性別の方向性のことで、たとえば性自認が女性で性的指向が女性に向くのであれば、レズビアンです。男性に向くのであれば異性愛女性です。両方に向く場合はバイセクシャル女性です。

ところで、ある人の割り当てられた性別が女性で、性自認が男性、性的指向は男性だと自己認識をしている場合、その人は異性愛者でしょうか、ゲイでしょうか?

自分が何者であるかは、本人のアイデンティティを尊重します。この人の場合、自己を男性と考え、男性を好きであるため、ゲイです。すべての人々にとって、どういったカテゴリーに該当するかはアイデンティティが尊重されます。

なお、「自分の割り当てられた性別が女性であることに違和感を抱くが、男性になりたいわけではない」場合に「FtX」、逆の場合に「MtX」と自己規定する人々もいます。「X」はF、Mどちらでもない「何か」を表します。これらの人々を総称して「Xジェンダーといいます。

SNSの1つであるツイッターにXジェンダーと書いている人が多く出てきています。日本ほどこの言葉が普及している国はないようです。

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