こんにちは。『自宅診療所』管理者モコです。

きょうは「日内変動」について記載していきます。

「うつ病はいつも心が暗く、落ち込んでいる病気」そう思っていませんか? うつ病の特徴のひとつとして「日内変動」というものが挙げられます。

うつ病にかかった人、特に初期段階や程度が軽い人の場合、症状が重い時には気分の落ち込みが酷いのに、軽い時にはまるで普段通り…ということもあるのです。 ここではうつ病の特徴の一つである「日内変動」について、書いていきます。

日内変動の意味や朝に症状が強く出る原因

日内変動とは、1日の中で身体や心の調子が動く(病気の場合は、調子が良くなったり悪くなったりする)ことを意味します。 本来、この日内変動は、私達の誰にでもあるものです。 「朝にはなんとなくボンヤリしてしまう」という人も居れば、「夜にはとても活発で元気だから、自分は夜型」という人も居ますね。

ところがうつ病の人の場合、この日内変動による身体症状・精神症状の上下が激しく起こりやすいのです。

うつ病を経験した人のうち、50%近い人が「朝に抑うつ症状(落ち込み、絶望感、憂鬱感等)が強い」と回答しています。 また頭痛や倦怠感、胃痛、目眩といったうつ病による身体症状についても、朝に強く出る人が多い傾向です。

「朝に症状が強く出る」という人の場合、これらの症状は昼を過ぎ、午後~夕方に近くなってくると徐々に軽くなっていきます。

「午前中には調子が悪かったけど、気のせいかも」
「朝にちっとも仕事ができなかったから、その分残業して頑張ろう」

このような無理を重ねることで、翌朝には更に症状が重くなり、繰り返すうちに「朝にまったく動けない」「目覚めた瞬間から気が重い」「早朝に覚醒してしまって寝付けない」といった様々な問題が生じるようになってくるのです。

非定型うつの場合は夜に症状が出やすい

前述のとおり、従来のうつ病の特徴では「症状が朝に強く出る」という人が多いという傾向を見せていました。 ところが近年では、「非定型うつ病(新型うつ病)」という新しいタイプのうつ病にかかる人が、特に若年層に多く見られています。

この非定型うつ病の場合、従来のうつ病とは逆で「夕方に気分の強い落ち込みがある」という回答をする人が多い傾向があるのです。

「会社が終わる頃になると気持ちが沈んでしまい、帰宅するのすら億劫になる」
「定時で上がれたらと予定を入れておいたのに、何をする気にもならない」
「ふとんに入っても気が滅入るばかりで寝付けない」

等など、夕方~夜間に抑うつ状態となり、反対に朝~午前中になると症状が軽くなるため、「朝起きたら大丈夫だったから、気のせいかもしれない」と考えてしまう人も少なくありません。

自分の日内変動のリズムを知ろう

まずは「気分が落ち込んだ時」「身体症状が重く出た時」等を記録して、自分の日内変動がどのように起こるのかを把握しましょう。 症状が辛い時には記録をするのが難しい時も多いですから、翌日等の症状が軽い時に「昼までは辛かった」「頭に霞がかかったようだった」等カンタンにメモをしておくだけでもOKです。

精神科を受診してメモを見ておらうと日内変動や、うつ状態等がわかるので診察もスムーズに進むのも利点の一つですね。